中年、無職、写真を撮る

ささやかな人生の、通り過ぎていく日々を記録する。

作家の努力

伊坂幸太郎氏の小説を長らく読んでいなかったのだけれど、先日図書館で「グラスホッパー」単行本を借りて読んだ。 最初に書いておくけれど、本当に面白かった。売れるのも納得で、この著者の他の小説も是非読みたいと思わせる内容だった。 しかしながら、実…

後悔は積み重なる

遠方で一人暮らしをしていた叔父が亡くなった。いわゆる孤独死だった。 幼いころはかわいがってもらったのに、疎遠になっていたことをいまさら悔やんでいる。ありがとうを言えるあいだに伝えておかないといけないとわかっているのにできない。そして後悔は積…

夕焼けの条件

美しい夕焼けを見たことがない人はほとんどいないと思う。しかし実際のところ、ちゃんと見たことがある人は本当に少ない。 夕焼けがなぜ赤くなるのか、Google先生に尋ねてみたらいろいろなサイトを紹介してくれる。 太陽から地表に向かって矢印が伸びている…

砂場あそび

荒れ果てた両親の家の庭の片隅に、かつて砂場だった場所がある。 砂遊びが大好きだった私の息子のために、父が作った。 レンガで囲われた小さな砂場は、息子のお気に入りの場所だった。使い古しの鍋やジョウロで時間を忘れてよく遊んだ。 あれから10年近い時…

あじさいの花

花が好きだった母が元気なときに植えたあじさいの花がいま庭のあちこちに咲いている。 母の手を引いて見に行ったら、綺麗ねと言って嬉しそうにしていたけれど、もちろん花の名前は思い出せなかった。 両親がいなくなったあと、この庭をどうしたものか、どこ…

神秘体験

地下鉄サリン事件で逮捕され、その後死刑執行された広瀬健一という男がいる。 彼のことはWikipediaにとても詳しく記述されている。 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E7%80%AC%E5%81%A5%E4%B8%80 多くの人命が奪われ今なお後遺症に苦しむ被害者も…

肩書と学歴

振り返ると、出世や肩書にこだわる人を、私はおそらく心の何処かで馬鹿にして生きてきた。 そういう人の多くが実力以上の評価を求めているように私の目に映ったということもあるけれど、根本的には私の驕りがあったのだろうと、今は思う。 私は、何をやって…

折り返し点はとっくに過ぎている

人生はやり直しの利かない一度きりのものだということが今頃になって怖くて仕方ない。情けない話だと思う。私は本当にちっぽけな人間だ。 日々をふらふらと過ごしながら、それでもこの自分が生きた証を何かしら残したいなどと心の何処かで願っている。ならま…

老いるということ

いつもの場所で日没を撮って帰宅したものの、駐車場から眺めた雲の形が気に入ったので、引き返して撮った写真。 両親の老いていく姿に、私は自分の将来を見る。 今日も母は朗らかに生き、しかし、私の名前を思い出せなかった。 遠くない将来、父も母の後を追…

日没を眺める

水田のリフレクションを楽しめるのは一ヶ月程度。 カエルの合唱に包まれながら日没を眺める、贅沢な日々。

また無職になった

2023年3月末、5年ぶりに、また仕事を辞めるというイベントを通過した。 生活の不安と引き換えに手に入れる自由な時間はとても貴重だと思う。

久々に空の写真を

こんなにたくさん一度に降りかかるのかと言いたくなるほどいろんなことがあって、それでもまあ何とかやり過ごしているけれども、無職の日々は本当に良かったと思う。 この写真は昨日撮ったもので、一旦赤くなりかけたものの色を失い、諦めて帰りかけたときに…

桜その4

吉野山、上千本。 ピークには少し早いかな、という頃だった。 平日でも沢山の人で賑わっていた。

桜その3

とりあえず、The 吉野。 行ってみたらとてもいいところだった。

桜その2

明け方に降っていた雨が止んで、朝日が差したときの又兵衛桜。 平日だというのに沢山の人がカメラを構えていた。

桜その1

就職してから写真を撮りに行く余裕もない日々を過ごしていたけれども、桜の季節に少しだけお出かけをした、その1枚。

手持ち撮影

僕は基本的に三脚を使わない。 風景メインの人間としては異端なのだろうと思うけど、真っ昼間の定番スポットで三脚を並べている人たちを見て不思議だった。ほとんどの場面で、なんで三脚が要るのかわからない。カメラが進化してるのに撮り方は進化してないん…

ラジオ体操

今朝、仕事場に向かっているとき車のラジオから流れてきたのがヒグチアイのラジオ体操だった。 初めて聴く歌だったけど、自分のことを言われてるみたいで強く印象に残った。 「まけたくない、で突き進めるほど 甘くはないけど まけたくない、がなくなったぼ…

10月の東北旅行の際、フェリーで仙台に着いてすぐ北上して向かったのが蔦沼だった。 朝5時にはもう三脚が並んでいた。 雨が降っていたようで地面は濡れていて、空は雲に覆われていた。風で水面は波立っていて、朝焼けの前に内心いろいろ諦めてしまっていた。…

あと少し

無職生活も残りわずか。 仕事することになりました、と言うと殆どの人がおめでとうと言ってくれる。 そりゃそうだろう。 でも全然おめでたい気持ちにはなれない。

眠れない

就職を決めてから、眠れない。 正確には、眠るんだけどすぐに目が覚めてしまう。 仕事をしていたときは数年間その状態が続いた。仕事を辞めてようやく朝まで眠ることができるようになっていたのだけれど。 新しい仕事をしながら眠れる日は来るのだろうか。 …

赤目の滝でスマホを落とす

赤目四十八滝でスマホを落としたらしいと、帰り道で気づいた。 防水仕様ではないので雨が降ったら終わり。 不安な夜を過ごして翌朝早々に乗り込んで探したら、あった。遊歩道から外れて川原に下りたとき、足場にしていた石がぐらついてよろめいた場所が怪し…

小学校

談山神社に行ったものの今一つで、帰りにたまたま立ち寄ったカエデの里ひららという施設が琴線に触れる良いところだった。 廃校になった旧宇太小学校の木造校舎を残したのは正解だと思う。 小学生の頃、というともう30年以上前になる。 僕も変わった子供だっ…

あと一ヶ月半

無職生活も今年いっぱいで終わる。名残惜しい。できれば一生無職でいたかった。 とはいえ、誰かから必要とされることが幸せだということは理解している。 仕事をしていれば出会いはあるもので、誰に対しても別け隔てなく丁寧に接することを心がけてきた。 「…

仕事

仕事を紹介されてどうしようか悩んでいる。多分働くことになる。 もちろん働きたくはない。当面の生活費にも困っていない。とはいえ一生遊んで暮らせるようなものではない。 いつかどこかで仕事を見つけないといけないけれど、年齢を重ねるごとに条件は悪く…

K-1がない

実は愛用しているK-1(シルバーモデル)をアップグレードサービスで預けていたので、先月の東北旅行はKPで回ることになった。 撮れる写真はどうせ変わらないんだろうけどやっぱり残念だった。重たいからどうせK-1は使わないだろうと思っていたこともあったけ…

後世に残すもの

栗駒山に向かうところで、岩手・宮城内陸地震で壊れた橋が保存されていた。 このあと東日本大震災が起こったので記憶は薄れているかもしれないが、こうやって地震の被害を後世に伝えるのは素晴らしいことだと思う。

松尾鉱山

廃墟好きには有名な旧松尾鉱山。 わざわざ行くことはないけれど、これに惹かれる人がいるのは理解できる。

夏油高原

この写真は夏油高原スキー場近くで撮った。 この先にある夏油温泉は下界と隔絶した別世界。docomoの電波が届くので驚いたけれど、auとソフトバンクは届かない。ちなみにauはアンテナを立てていて来年から使えるらしい。とはいえ11月になれば来年5月まで冬季…

銀山温泉

連休ともなれば銀山温泉に向かう道は大渋滞で近づくこともできなかったけれど、今回は平日の日没後ですんなりと無料駐車場に車をとめることができた。 温泉街に向かい写真を撮りながら、たしかにここは客を呼べるところだと思った。