僕は基本的に三脚を使わない。
風景メインの人間としては異端なのだろうと思うけど、真っ昼間の定番スポットで三脚を並べている人たちを見て不思議だった。ほとんどの場面で、なんで三脚が要るのかわからない。カメラが進化してるのに撮り方は進化してないんだなと、ずっと思っていた。自分の稚拙さは棚に上げて。
風景写真が停滞していると一部の写真家はメッセージを発していたけれど、この状況を打破する人が現れるとしたらそれは三脚を使わない人だろうという確信が僕にはあった。
日本カメラ最新号で「手持ちで撮る風景写真」という特集が組まれていた。
しかし遅い。遅すぎるよ。