2023-06-29 砂場あそび 荒れ果てた両親の家の庭の片隅に、かつて砂場だった場所がある。 砂遊びが大好きだった私の息子のために、父が作った。 レンガで囲われた小さな砂場は、息子のお気に入りの場所だった。使い古しの鍋やジョウロで時間を忘れてよく遊んだ。 あれから10年近い時間が過ぎた。 両親がここで暮らす時間はおそらくほとんど残されていない。 幸せだった日々は平等に過ぎ、そして忘れられていく。 人生は捨てたもんじゃない、そう思う。しかしそれでも、人生は残酷だ。