中年、無職、写真を撮る

ささやかな人生の、通り過ぎていく日々を記録する。

ミラーレスの時代

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Newsweek日本版に一眼レフからミラーレスへの移行についての記事が掲載されている。https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2018/09/post-10892.php

 

僕は一眼レフという機械が好きだから使っているけど、僕も含めて特殊訓練を受けていない普通の人が写真を撮るなら、もはや一眼レフはミラーレスに太刀打ちできないと思っている。

記事の中に「ここまで長く一眼レフの時代が続いたのはメーカーの怠慢」という言葉があるけれど、これに僕は全面的に同意する。実を言えば、今(2018年)頃とっくに一眼レフは商業的に駆逐されているだろうと、かつての僕は思っていた。結果的には外れだったけど大筋では間違っていないと思う。

レフ機の技術的蓄積がアドバンテージだったCとNの大手2社が乗り気でなかったのはわからないでもないけど、この期に及んでもまだ切羽詰まった危機感を感じない。ニコンユーザーには申し訳ないけど、Zのスペックにがっかりしたのは僕だけではないはず。

 

アナログレコード盤が息を吹き返したように、フィルムカメラは残るかもしれない。でもデジタル一眼レフはいずれCDと同じ運命をたどるだろう。カメラメーカーがそれをわかっていないとしたら残念なことだ。僕は古い人間だから、家電メーカーではなくカメラメーカーがカメラを作ることに意味があると思っている。たとえそれが光学ファインダーを持っていないとしても。

 

将来、画素に距離情報を記録できるようになればボケは後処理でいくらでもコントロールできる。静止画は動画から切り出すものだという時代がいずれ来る。

でもたとえそうなっても僕は今のカメラを愛し続けるはずだ。